0じゃない可能性を見つけるブログ

挑戦する事の意味を考えること

憧れの曲でピアノ発表会に挑戦

 私が大人になってからどうしてもまたやりたかったのがピアノです。

子供の頃習っていましたが、中学3年生の時、

受験に集中するためやめてしまいその事をずっと後悔していました。

 

特に憧れていた曲がベートーベンの月光ソナタという曲です。

この曲は第1楽章から第3楽章という3つの分かれた曲が組み合わさって

ひとつの作品というもので、その内のはじめの第1楽章だけ

ピアノを習っていた頃に発表会で弾いたことがありました。

 

第2楽章もわりとゆったりしているので当時弾けたのですが、

問題は第3楽章。一番カッコ良く、月光ソナタのクライマックスなのですが、

速くて難しく、弾く事ができないままなのでした。

これを社会人になった今、一番の挑戦としてはじめました。

中3までやっていたおかげで譜面を読むことは

初心者の方に比べるとまだ出来るほうですが、

この第3楽章は細かい音符がたくさんで音を確認していくだけで大作業。

 

でもそうやってひとつひとつの音をじっくり重ねていく時間は

精神統一のすがすがしい感覚になり、曲を完成させていく過程こそが

楽しみといういいサイクルになりました。

 

夜のピアノの音が出せない時間には(電子ピアノでヘッドホンをしても、

鍵盤がガタガタいってわりとうるさいのです)ネット動画で

ピアニストの演奏を聴いて耳にインプットしながら自分も

指を動かしてイメージしたり、月光ソナタを完成させるために

自由時間をたくさん費やしました。

 

そうして半年くらい経ち、なんとか最後までゆっくりですが弾けるようになり、

あとは本来の速さで弾けるまで練習するところまで来ました。

 

そんな時、以前習っていたピアノの先生から「発表会に出ない?」と連絡が来ました。

毎年ピアノの先生に出し続けていた年賀状に、

ピアノを再開して月光ソナタを練習している事を

書いたのがきっかけとなったのです。

 

習っていなければ発表会には出れないと思っていましたし、

そもそも全部弾けるようになるのが目標だったので、

舞台でお客さんの前で弾くなんて・・・けれどここまで挑戦してこそ

本物の目標達成になると思って出演させて頂く事になりました。

 

それからは、もっと練習しなきゃとますますがんばる意欲がわいて、

会社の友人にも発表会に来てくれるよう誘って自らハードルを上げ、

ドレスや靴を探し、髪型はどうしよう、など、一気に生活が

きらめいてものすごい幸せを感じています。

 

発表会前には先生のところでレッスンを受けることになっています。

また子供の頃のように先生に習うのも楽しみですし、

大人になった私のピアノと子供の頃のピアノ、

どう変わったか知るのも興味津々、「弾きたい!」という思いから

一気に世界が広がりました。

 

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挑戦するということは人生を輝かせてくれ、本当に楽しいって実感する毎日です。