“パートさん”以上の仕事をしたいと思っています
私は数年前から近所のスーパーの精肉売り場でパートをしています。
最初は家計の足しになればという思いからでしたが、やっているうちに精肉商品を作ることに
やりがいを感じるようになりました。
扱う製品が生鮮食料品なのでとっても寒い職場ですが、立ち仕事なので気づかないうちに体重が
減っていたのも嬉しいことのひとつです。
家庭でふだん包丁を握ってはいるのですが、やはりプロが使うものは種類が違いますし、手入れ
の方法も違っていました。
採用されたばかりの頃は仕入れた鶏肉をただトレイに並べるだけのような簡単な仕事でしたが、
だんだん色々な仕事を任されるようになり、近頃は大きな牛の枝肉を下処理して切り身に作りあ
げるという仕事もやれるようになりました。
いま取り組んでいるのはひき肉作りと、豚肉の大きな塊を部位ごとに正確に切り分けることです。
ひき肉作りは、ただ余りものの肉の寄せ集めをひいているわけではありません。
ひき肉用にキューブになった肉の赤身や脂身を、商品によって値段を考えて配合していきます。
見た目もきれいで儲けの出るひき肉ができて、しかも売れ行きがよかった時はとてもうれしいです。
ひき肉作りを任された時から、機械の分解と清掃も私の仕事になりました。
多数の部品があり、そして危険な刃物もあるので、緊張する作業ですが、汚れを残すと大変なこと
になるので気を抜けません。
豚肉は、牛肉よりも塊が小さいものの、無駄が出ないように切り分けて商品にしていく
のが難しいのです。肉には繊維の方向があり、筋があり、間違った切り方をしてしまうと
塊ひとつが台無しになってしまいます。
豚肉は売り場でも特売の目玉商品になることが多いので、美しく購買意欲をそそる品物
を確実につくらなければなりません。
私ももう精肉売り場で働き初めてから3年になります。発注作業も社員さんと相談してやる
ようになり、いかに儲けを出すか、無駄を出さないようにするかを考えるのは楽しいです。
たまにはイレギュラーな味付け商品や、珍しい季節商品を試しに発注してみることがありますが
何を発注するかを皆で話し合うのも楽しいです。
自分が関わった仕事でいい結果を生み出すことができたとき、やりがいを感じることができます。
社員のみなさんに多少は信頼されてきているので、これからもパートさんだからと遠慮せず、
新しいことにチャレンジしていきたいと思います。